我が家では亡くなった子の名前を、なるべく早く次の子に引き継がせるようにしています。そうする事によって初代【1世】の子の事を常に思い出せると考えるからです。でも辛くてナカナカ引き継がせれない名前が、今までにいくつかありました。その最初の名前が【ぼく】です。
初代のぼく1世は私の最初の繁殖犬です。彼は関西の父犬のいる犬舎に預かってもらってJKCチャンピオンを完成しました。
その後、彼はトテツモナイ事をやってしまったのです!当時は今と違いドッグショー全盛のバブル期でした。ショーエントリーも今とは比べ物にならない程多く、特にFCIショーではワンサとアメリカチャンピオンが出て来たものです。(経済状況もバブル期で沢山の名犬が輸入されていました)そんな中、並居るアメリカチャンピオンを負かして【ぼく1世】がFCI近畿で単独システム(40頭以上のエントリーのある場合に採用されるシステムです)でBOB(ベスト オブ ブリード)を取ってしまったのです!

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そんな事で、オカアチャンの気持ちの中にインターチャンピオンを目指したい、と言う”欲”が出てしまったのです。結局この”欲”が彼の命取りになってしまいました。
ドッグショーで勝って行くには第一に肉体的に完璧でなければなりません。彼は歯石がたまって、歯抜けが始まっていたのです。オカアチャンは早く歯石を取って歯が抜けるのを食い止めねば、と焦りました。そしてFCIショーの合間の真冬のトッテモ寒い日に歯石取りを決行したのです。
その前日久し振りに我が家へ帰っていた彼をシャンプーしたのですが、どうもこれで風邪を引いてしまっていたらしく、歯石取りのための麻酔から覚めはしたものの立ち上がれるようになる事は無く、翌日の明け方息を引き取ってしまいました。”ゲキショウ肺炎”との診断でした。。。
2歳になったばかりの事でした。
オカアチャンはどん底の気分に陥り、食べられず、明かりもつけられない日々が1週間続きました。でも”ぼく 1世”の兄妹の青空とミンミンそしてプーリーがオカアチャンをどん底気分から引き上げてくれました!!

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ぼく2世を命名出来るまでに5年の年月が流れました。。。


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